奈良県香芝市 居宅介護支援 ライフステーション

介護用語の説明

介護用語の説明

【あ】

アセスメント(課題分析)

介護支援サービス(ケアマネジメント)を提供するにあたって重要となる、査定、事前評価のこと。利用者の心身の状態や生活環境の状況を把握し、本人とその家族等が求めていることを正しく理解するために行われる。この分析結果をもとに介護サービス計画(ケアプラン)が作成される。

●アプローチ(approach)

ある特定の場所に到達するための移動動線のこと。道路から建築物への通路、住宅団地への進入路、更に地域や施設への導入交通路を含む。住宅計画では、道路などから住宅の出入口に至る空間を言う。また、各室間の移動動線やトイレ内などで便器への接近方法などを述べる際に用いる。「寝室からトイレへのアプローチ」「便器へのアプローチ方法」など。

● 移乗

トランスファー(transfer)とも言う。車いすから便座、浴槽、ベッドなど、同一平面でない場所への移動動作を行うことを指す。

● インフォームド・コンセント(informed consent)

「説明と同意」「納得診療」ともいい、対象者が対象となる行為と代替え案の内容や目的についてよく説明を受け正しい情報を得て理解したうえで、方針に合意し行われることをいう。

● 円背(えんばい)

椎体の圧迫、骨折などで胸椎の後方の彎曲が強くなり背中が丸くなってきたもの。

【か】

● 介護保険施設

要介護者を入所(入院)させて介護保険による施設サービスを行うのが介護保険施設で、介護老人福祉施設、介護老人保健施設、介護療養型医療施設がある。都道府県知事に申請をして、特別養護老人ホームや療養病棟などをもつ病院・診療所は介護老人福祉施設や介護療養型医療施設の指定をうけることができ、地方公共団体・医療法人・社会福祉法人等は、介護老人保健施設の開設許可を受けることができる。介護保険施設には、入居者・入院患者がユニット(共同生活室とこれに近接する少数の居室・療養室・病室によって一体的に構成される場所)ごとに日常生活を営むユニット型施設と、それ以外の従来型施設がある。

● 介護保険審査会

要介護認定や保険料などの徴収金に関して不服がある場合に、被保険者が審査請求を行うことができる機関。都道府県ごとに設置されており、都道府県知事に任命された被保険者代表、市町村代表、公益代表の三者の構成により、合議体で審査請求に対する審理・裁決を行う。

● 臥位(がい)

ヒトの姿勢、体位の一つで、寝ている姿勢のこと。仰向けになって寝た状態である仰臥位(ぎょうがい)、うつ伏せになって寝る腹臥位(ふくがい)、横を向いて寝る側臥位(そくがい)などがある。

● カテーテル

尿、血液、体液を排出させたり、薬剤などを注入したりする際に用いられる柔軟性のある管。栄養補給、排尿、点滴など、さまざまな目的で使われ、部位に応じて多種類のものがある。材質は、金属、プラスチック、ゴムなどで、太さと長さも用途によりさまざまである。

● 眼球運動操作ワープロ

意思伝達装置の一種。マウスやキーボードの代わりにカメラやセンサーを介して視線の動きによりワープロを入力することで意志を伝えることができる。パソコンを用いてインターネットに接続したりメールを受信したりテレビを視聴したりできるものもある。筋萎縮性側索硬化症(ALS)により筋肉が萎縮し筋力が低下した場合でも眼球運動は保たれる場合が多く、この眼球運動を利用するものである。パソコンを使用する重度障害者用意思伝達装置は、2006(平成18)年10月から補装具の対象となった。

● 雁木(がんぎ)

多雪地の家の軒下に設けた連続屁のこと。

● 喚語困難(かんごこんなん)

失言症に見られる障害の一つ。いいたい思いがあるのだが、言葉を思い浮かべることができない、何という言葉だったか思い出せないといった症状のこと。語健忘(ごけんぼう)ともいう。

● 関節可動域(ROM)

関節の運動の方向やその運動範囲をいう。通常、各運動の方向(屈曲、伸展、外転、内転、外施、内施など)の最大角度を関節角度型で測定する。測定は自分で動かす自動運動と第三者が動かす他動運動の2つを行う。痛みや拘縮などのために関節可動域が低下する。関節可動域が低下し、関節の生理的な可動範囲をより狭くなることを関節可動制限域という。関節可動域の維持と拡大のために行われるのが関節可動域訓練で主に理学療法士(PT)や作業療法士(OT)によって行われる。

● 患側(かんそく)

脳血管障害などで麻痺が生じたからだの半側(右半身、左半身、下半身)のこと。

● 気導聴力

音は通常空気の振動によって外耳から鼓膜・内耳を通って、内耳から電気信号として神経を伝って大脳に至り、音として認識されるが、気導聴力は、レシーバーを耳介に装着し、空気の振動である音の聞き取りを測定したもの。

● 切り下げのための申請

敷地に駐車場、車庫などを設けその出入りのためにに自転車が歩道へ乗り入れる場合には、縁石を低くするための工事が必要になる。この工事を切り下げ工事と言い「道路交通法」により道路管理者に申請することになっている。

● 起立性低血圧症

急に立ち上がったり、長時間立ち続けていたりすると、めまいや立ちくらみなどの脳内血管の低血圧症状を訴える状態をいう。自律神経の障害などにより下肢に血液が降り、脳に行く血流が不足してしまうために生じる。長期の臥床や脊髄損傷などで生じやすい。

● 屈曲・伸展

屈曲は、関節を曲げる運動で、伸展は、関節を伸ばす運動をいう。

● グループホーム

社会参加の市街地に立地し、高齢者や障害者に在宅生活に近い生活環境を提供することで、施設から独立した在宅生活への移行を図るための中間施設。日本では90年代からグループホームによる高齢者ケアへの取り組みが実践されるようになり、1997(平成9)年には痴呆(認知症)老人のグループホーム41箇所が認知症対応型共同生活支援事業として指定を受け、国の助成事業となった。介護保険制度では、「認知症対応型共同生活介護」として位置づけられており、2006(平成18)年から地域密着型サービスとして見直された。

● グレーチング

排水溝などに用いられる格子状、もしくはすのこ状の覆いのこと。

● 蹴上げ

階段の一段の高さのこと。「建築基準法」で定められている住宅における蹴上の寸法は230㎜以下となっている。

● ケアプラン(介護サービス計画)

介護を必要とする要介護者に対し、適切なサービスを提供するための計画。介護保険制度では「介護サービス計画」といい、サービスはこれに基づいて行われる。在宅サービスを受ける場合には、居宅介護支援事業者(ケアプラン作成事業者)といわれる都道府県指定の事業者に属する介護支援専門員(ケアマネージャー)が居宅サービス計画と呼ばれるケアプランを作成する。利用者が自分で作成する場合には施設側が施設サービス計画というケアプランを作成する。

● ケアマネジメント(介護支援サービス)

ケアを必要とする人に対して、適切な諸サービスを受けられるように支援する活動のこと。介護保険制度では、介護支援専門員(ケアマネージャー)が要介護者や家族の相談に応じ、ニーズを把握したうえで、ケアプラン(介護サービス計画)の作成やサービス提供機関との連絡調整等を行う。

● 傾聴(けいちょう)

相手の話によく耳を傾けること。相談面談において、援助者が盗るべき基本的な姿勢を示している。サービス利用者が聞いてほしいことやわかってもらいたい訴えを、援助者がじっくりと聞き、その意図を正しく理解するよう努めることが、適切な援助へとつながっていく。

● 軽費老人ホーム

60歳以上(夫婦の場合はどちらか一方が60歳以上)で、家庭環境や住宅事情などにより居宅での生活が困難な高齢者が低額な料金で利用する老人福祉施設。A型(食事の提供や日常生活上必要な便宜を提供するタイプ)とB型(自炊を原則とするタイプ)、ケアハウスの3種類がある。ケアハウスは、「介護保険法」による一定の条件を満たせれば、特定施設入居者生活介護の指定を受けることができる。

● ケアカンファレンス

事例研究(case study)の一つの方法であり、援助者が、問題状況についてその状況・原因・対策を明らかにするために実施する会議のこと。事例検討会やケース会議とも呼ばれる。介護保険上では、介護支援専門員(ケアマネージャー)がサービス利用者や家族、サービス担当者を招集して、個別の援助についての話し合いを行うサービス担当者会議として実施される。

● ケースワーク

ソーシャルワークにおける援助体型の一つ。個別援助活動や個別援助技術と訳されることもある。援助を必要とする個人やその家族に対して、主に相談面接により、問題や課題をもつ本人達が社会資源を活用しながら解決に向けて取り組んで行ける用に援助する。

● 玄関風除室

玄関の出入口に設けた小部屋のこと。戸を二重にして、外気が内部へ直接入りにくいようにする。

● 健康長寿

心身共に健康な状態で、生き甲斐をもって長生きできること。健康長寿であることの指標の一つとして、健康で自立した生活ができる年数(健康寿命)が用いられることもある。

● 健康21 (21世紀における国民健康づくり運動)

本格的な少子高齢化社会の到来に向け、健康づくりのための具体的な目標を示したもので、2000(平成12)年に厚生労働省により策定された。その骨子は、認知症や寝たきりにならなず生活できる期間(健康寿命)の延伸や生活の質(QOL)向上のための健康づくりである。2010(平成22)年度をめどとして、そのために必要な生活習慣の改善など9分野にわたる70の具体的な目標値が設定され、政府や企業によるさまざまな啓発や推進体制への整備が行われている。

● 健側

脳血管障害などで片麻痺になった場合の、からだの麻痺のない側のこと。

● 建築基準法

建築物の敷地、構造、設備、用途に関する最低の基準などを定めて、国民の生命、健康、財産の保護を図り、併せて公共の福祉増進に資することを目的とした法律。1950(昭和25)年に制定されて以来、時代の変化に対応した改正が頻繁に行われている。

● 建築主事

建築物の建築設計などが「建築基準法」の規程に適合するかどうかの確認に関する事務を行う者をいう。建築主事については、「建築基準法」第4条に定められており、都道府県や特定市町村に置かれていることになっている。

● 見当識

自分が今どんな状況に置かれているかという認識。自分が誰か、家族関係がどうなっているか、今日が何月何日か、今どこにいるかなど認識すること。この能力は、思考や記憶や判断などと深い関わりがあるといわれ、認知症や意識障害の祭に見当識障害が生じる。

● 権利擁護

認知症高齢者や知的障害者、精神障害者など、判断応力が不十分であったり、自分の意志や権利を主張したりすることが困難な人たちに代わって、援助者がその権利を擁護することをいう。権利擁護の代弁機能という側面からは、アドボガシーとも呼ばれることもある。

● 構音障害

発声発語器官の麻痺といった運動機能障害、口蓋裂など発声発語器官の形態異常、聴覚障害などが原因で、話し言葉のひとつ一つがの語音を発することに障害がある状態をいう。ほとんどの語音を発することができない人から、ろれつが回らない、ゆっくりしかしゃべれない、その状態もさまざまである。原因となる主な疾患としては、脳血管障害、脳腫瘍、頭部外傷のほか、脳性麻痺、パーキンソン症候群、脊髄小脳変性症、筋萎縮性索硬化症などがあげられる。言葉を組み立てたり、文を理解したりする能力には問題はない。コミュケーションの祭には、発声言語だけではなく、身ぶり、筆談などのコミュニケーションエイドなど代替えコミュニケーション手段を活用する。

● 工業化住宅

プレハブの利点が有利に発揮されるよう、生産・施工・供給面での品質管理システムが整備された住宅で、(財)日本建設センターの工業化住宅性能判定事業に基づく住宅を指す。

● 拘縮(こうしゅく)

筋、靱帯、皮膚などの関節周囲の軟部組織の変化によって関節が固まって、動かなくなること。または関節の可動域が一定方向に制限されること。関節が硬くなる関節拘縮が主なものである。

●高齢者居住支援センター

「高齢者の居住の安定確保に関する法律(高齢者居住法)」の規程に基づき、国土交通大臣により指定された機関。高齢者の入居を拒まない賃貸住宅として登録された高齢者円滑入居賃貸住宅を対象とした家賃債務保証や、高齢者向け返済特例制度(バリアフリーリフォーム)に基づく住宅金融公庫(2007(平成9)年4月からは住宅金融支援機構)融資の債務保証「高齢者居住法」に関する情報・資料の収集とその整理・提供などを行う。

● 国際障害者年(international year Disabled Persons)

国連は1976(昭和51)年、すべての障害者の社会への「完全参加と平等」をスローガンに1981(昭和56)年を「国際障害者年」と設定した。世界規模の啓発活動が実施され、我が国でも大きな盛り上がりを見せた。続いて1982(昭和57)年の総会において「障害者に関する世界行動計画」を採択、1983(昭和58)年~1992(平成4)年を「国連・障害者の十年」と定め、障害の予防とリハビリテーションの充実、社会参加の機会均等、自立生活の実現などを推進した。和学人パナマウント障害者福祉における環境整備もこれを機に大きく発展した。

● 個人情報の保護に関する法律

個人情報とは、生存する個人の情報で、氏名、生年月日その他記述等により特定の個人を特定できるものをいう。IT化の発展により、個人情報を利用したサービスの恩恵に浴する一方、間違った使われ方により個人のプライバシーが被害を受けるケースも増えている。こうした状況をふまえ、2005(平成17)年4月より施行された法律で、事業者に対し個人情報の適正な取り扱いを求めている。この法律の下、各業種に向けた具体的なガイドラインを定めている。医療・介護・福祉分野においても別途、厚生労働省に定められている。

● 骨粗鬆症

骨粗しょう症とは、骨密度の低下と骨質の劣化により骨強度が低下することで、骨折のリスクが増大しやすくなる骨格疾患です。
背骨(椎体)の骨折は腰痛や背骨の変形の原因になります。また、足の付け根(大腿骨頚部)の骨折は寝たきりの原因になります。
骨量は学童期から思春期にかけて高まり、20歳前後でピークとなりますが、加齢とともに徐々に減少していきます。特に女性は、閉経後ホルモンバランスの変化によって急激に骨量が減少していきます。

● 骨導型補聴器

外耳や鼓膜を通らずに、音の振動が頭蓋骨から直接内耳へ伝えられて音を伝えることを骨伝導という。骨導型補聴器は、この骨伝導を利用した補聴器で、本体やイヤホンを耳に入れず、骨導端子を耳の後ろなどに当てて、直接頭蓋骨に振動を与えて音を聞き取る。目が芽形のタイプや骨導端子をヘッドバンドで固定するタイプがある。主に伝音難聴、混合難聴の場合に使用する。

● 個別化の原則

アメリカの社会福祉研究者F・バイステックのケースワーカーの7原則の一つ。対象者の抱える問題は、似たようなものでもさまざまで、同じ問題はぞんざいしないので、援助者は対象者をグループ化せず個々の特性を認め、状況に応じて対処する必要があるという考え方をいう。

● コミュニケーションノート

コミュニケーションに必要な内容のリストを文字または絵、写真などを貼って作ったノート。言いたい内容を指で指し示して伝える。

●転がし根太(ねた)

コンクリートの上に直接、根太を置き、その上に床板を張る場合の根太のこと。

● コントラスト

物の明度や輝度の対比を言う。明るい部分と暗い部分の明るさ

【さ】 

● 座位

上半身を90度あるいはそれに近い状態に起こした姿勢のことで、座位姿勢とも言う。種類としては、①半座位(ベッドの上で上半身を45度程度あげた体位)②起座位(直接座位をとるか前倒れで机上に枕などで上半身を据える。呼吸器疾患患者によくとられる体位)③端座位(ベッドの横に足を下ろした状態の体位)があり、このほかに正座、あぐら、長座位、椅座位などがある。

● 在宅酸素療法(HOT)

慢性呼吸器疾患や慢性呼吸不全状態にある者が、在宅で行う酸素吸入治療法。酸素を供給する装置(酸素ボンベ・酸素濃縮器など)を設置し、医師の指示に従って行われる。酸素吸入を続けることで邸酸素血症を改善して息切れ感を消失あるいは軽減することにより、疾病の発生あるいは進行を予防する。住宅酸素療法を実施する保健医療機関では、酸素吸入設備、気管内挿管・気管切開器具、レスピレーター、気道内分泌物吸引装置、動脈血ガス分析装置、スパイロメトリー用装置。胸部エックス線撮影装置の設置が求められている。

● 在来工法

わが国で一般的に普及してきた伝統的な木造住宅工法のこと。柱や梁などに組み合わせて軸組を造る。プレハブ工法や枠組み壁工法など新しい工法に対する用語。

● 残存能力

障害をもっている者が、障害を受けていない身体部分の機能を用いて発揮することができる、潜在的にもっている能力。

● 姿勢反射障害

パーキンソン病の代表的な症状の一つで、健康な人は立ったり歩いたりしているときにバランスを崩しても姿勢を反射的に直して倒れないようにすることができるが、パーキンソン病患者はそれができなくなる。姿勢を保つことが困難になり、たとえば押されるとその方向に突進し転びやすくなる。

● 社会的入院

医学的に入院が必要ないと判断されている人が、地域のサービス資源(施設や在宅ケアのサービス)が不足していることや自宅で介護する者がいないことなどの理由により、入院したままの状態になっていること。

● 羞明(しゅうめい)

視力障害の症状の一つで、光が非常にまぶしくて見にくい状態を言う。白内障のように水晶体で固まったタンパク質の固まりが光を強く反射させる疾患や網膜色素変性症、視神経萎縮、糖尿病萎縮症、緑内障などで起こる。

● 主任介護支援専門員

介護支援専門員として従事した期間が通算して5年(60ヶ月)以上など一定の条件を満たす者が「主任介護支援専門員研修」終了することによって得られる新たな資格。地域包括支援センターにおいて、包括的・継続的ケアマネジメント支援業務として、地域の多種協同・連携の態勢づくりと個々の介護支援専門員に対する指導・助言などの支援を行う。

● 障害者基本法

1993(平成5)年、ノーマライゼーションの基本理念に基づいて「心身障害者対策基本法」(1970(昭和45)年制定)を改正し、定めた法律。障害者のための施策に関する国や地方公共団体等の責務明らかにして、その基本となる事項を定め、総合かつ計画的に推進し、それをもって障害者の自立と社会、経済、文化その他のあらゆる分野への参加を促進することを目的としたもの。2004(平成16)年の改正で、障害を理由という差別などの権利利益侵害行為をしてはならない、市町村は障害者計画を策定しなければならない、などと補強された。この法律において障害者とは、身体障害、知的障害、または精神障害があるため、継続的に日常生活または社会生活に相当な制限を受ける者をいう、とされている。

● 障害者自立支援法

2005(平成17)年に制定された2006(平成18)年より全面施行された法律。障害が有する能力や適正に応じて、自立した日常生活や社会生活がおくれるように障害福祉サービスの給付などの支援を行い、それをもって障害者の福祉の増進や障害の有無にかかわらず相互に尊重しあって暮らせる地域社会の実現を目的とするものである。従来の支援費制度に代わり、障害の種別に関係なく必要なサービスを受けられるようしくみを一元化し、市町村が責任をもって提供することとしたほか、費用負担や支給決定の仕組みなどの整備、就労支援の強化などが行われた。

● 障害者の権利宣言

1975(昭和50)年国連第30回総会において採択された、障害者に関する宣言。障害者は同年齢の市民と同等利を有するなど、ノーマライゼーションの原理を確認した。具体的には、障害者の定義を述べるとともに、障害者の人間としての尊厳と基本的人権の尊重、自立へ向けての援助や治療、リハビリテーション、教育などのサービスを受ける権利を有すること、経済的・社会的保証を受け、相当の生活水準を保つ権利を有することな

● PT(Physical Therapy)理学療法士 

理学療法とは,検査,測定/評価に基づき,何らかの疾病,傷害(スポーツを含む)などに起因する機能・形態障害に対する運動療法による筋力,関節可動域,協調性といった身体機能,および温熱,水,光線,電気などの物理療法による疼痛,循環などの改善を図る治療科学です。また能力障害が残ったとき,基本的動作や日常生活活動を改善するための指導,そして社会生活を送る上で不利な要素を少なくするための福祉用具の選定や住宅改修・環境調整,在宅ケアなどが含まれます。近年では,生活習慣病の予防,コントロール,障害予防も理学療法の対象になっています。

● OT(Operation  Therapy)作業療法士

身体または精神に障害のある者、またはそれが予測されるものに対してその主体的な活動の獲得をはかるため、諸機能の回復・維持および開発を促す作業活動を用いて行う治療・指導・援助を行うこと。

● ノーマライゼーション(normalization)

1960年代に北欧諸国から始まった社会福祉をめぐる社会理念の一つ。障害者と健常者とは、お互いが特別に区別されることなく、社会生活を共にするのが正常なことであり、本来の望ましい姿であるとする考え方。またそれに向けた運動や施策なども含まれる。

● ノーマライゼーション推進の理念

ノーマライゼーションの理念は、普及へ拡張解釈されてゆきつつある、今後も人々の感情はそれを支えてゆくだろう。 ”たとえば、ハンディキャップを持っていても健常者と均等に生活できるような社会が、正常な社会といえるのではないだろうか”と考え、それを遵守し普及してゆこうとする考え」。

● リハビリテーション医療の中の作業療法

リハビリテーションでは障害を持った人が人間として充実した生活ができるように、身体的・精神的・社会的・職業的・経済的機能を最大限に回復させるために、いろいろな職種の人々が働きかけます。その中で作業療法では,主体的な活動の獲得をはかるため、諸機能の回復・維持および開発を促す作業活動を用いて治療・指導・援助を行います。

● (医学的)リハビリテーション

個体の機能的または心理的能力を、必要な場合は代償機能を活用することで発達させる一連の医療であって、それによって障害者が自立し、活動的な生活ができるようにするリハビリテーションの課程の部分を指す。

● (教育的)リハビリテーション

身体的・知的障害児等に養護学校や特殊学校や訪問教育等を通じて、ADL(日常生活動作)や生活リズム、生活習慣の活動により、障害と共生しながら、残存能力の維持・開発に取り組み、身体的・精神的自立を目指すリハビリテーションの課程の部分を指す。

● (職業的)リハビリテーション

職業指導、訓練、適職への就職支援などにより、障害者があらたにふさわしい雇用を獲得する、または職業生活に復帰することを目指すリハビリテーション課程の部分を指す。

● (社会的)リハビリテーション

全リハビリテーションの課程の妨げになるすべての経済的・社会的困難を減少させ、障害者と家庭や地域社会、仕事などの要請とを調整することを援助することで、社会への統合と再統合をめざすリハビリテーションの課程の部分のことを指す。

● 自立支援

自立支援の考え方として介護を必要とする高齢者の意志を尊重し、その人らしい、自立した生活がおくれるように社会が支援することを目標にし、介護を受ける立場であろうと本人が主役であり、主体者であると提言している。利用者本位であり、主体者であるということは、高齢者自身が長年の生活習慣や価値観を尊重されながら、介護サービスや自らの生活のあり方を選択できることを意味する。

● カウンセリング(counseling)

カウンセリングは、本来は 心理学 を土台とした対人手段であり、心理的な問題や悩みについて援助を目的とする。

カウンセリングを行う人は カウンセラー (counselor)、カウンセリングを受ける人はクライエント(client)、もしくはカウンセリー(counselee)と呼ばれる。

● カウンセラー(Counselor/Counsellor)

カウンセラーとは、何らかの問題を抱えている人から相談を受け、それに適切な援助を与える人の事。

日本では心理カウンセラーを指す場合が多いが、相談にのるテーマにより、その職種は多様である。職種により正規の資格が必要なものとそうでないものがある。(2006年現在、心理関係の国家資格は存在しない。)又、多くは相談事に直接答を与えるが、心理カウンセラーだけは答というよりも、当事者、クライエントが自らその問題に対する答を発見する糸口を見つける援助をするだけ、という。

● ソーシャルワーカー(Social Worker)

社会福祉事業に従事する人のことで 社会福祉学 を基に 社会福祉援助技術 を用いて社会的に支援を必要とする人とその環境に働きかける専門職。

従来、主として社会福祉事業に携わる人の総称として使用されてきたが「社会福祉士及び介護福祉士法」の制定により、現在では 社会福祉士 を指し示す場合が多くなっている。また、 精神保健福祉 領域においては「精神保健福祉士法」の制定により精神医学ソーシャルワーカーの国家資格として 精神保健福祉士 が位置付けられたため、社会福祉士及び精神保健福祉士の総称とも言える。

厳密には、社会福祉士はCertified Social Workerと英訳されるが、社会福祉士=ソーシャルワーカーとは言えない。 ソーシャルワーカーはその職に携わっている現任者を指すか、あるいは施設や病院などの組織が肩書きを付与するのに対し、社会福祉士は社会福祉士国家資格を持つ者を指す。

また、社会福祉大学院を卒業し、Master(Doctor) of Social Workを取得した者やソーシャルワークプラクティスを専門的に専攻した者を指す場合もある。なお、社会福祉の歴史を特に専攻した者もやはり同じようにMasterになってしまうため、ソーシャルワークプラクティスを専門的に学んだ者に限定されて使用されている場合もある。

ソーシャルワーカーという肩書きは誰でも自称できるが、社会福祉士は実務経験ののち、あるいは養成機関を卒業したのち、国家試験に合格し登録した者のみ名乗ることができる。

【は】 

● バリアフリー(Barrier free)

広義の対象者としては 障害者 を含む高齢者等の社会生活弱者、狭義の対象者としては障害者が社会生活に参加する上で生活の支障となる物理的な障碍(障害)や精神的な障壁を取り除くための施策、若しくは具体的に障碍を取り除いた状態をいう。一般的には障害者が利用する上での障壁が取り除かれた状態として広く使われている。

【や】 

● ユニバーサルデザイン(Universal Design、UDと略記することもある)

文化・ 言語 の違い、老若男女といった差異、障害・能力の如何を問わずに利用することができる施設・製品・情報の設計( デザイン )をいう。'''''製品・情報の設計( デザイン )をいう。'

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